漁師町・久礼の伝統行事こめしご

中土佐町久礼のなかでも、漁師が多く暮らす海辺の地区に「こめしご」という伝統行事があり、毎年2月下旬頃に行われます。

こめしごは、大般若経の光明真言がなまったものと伝えられています。
昔、漁師が網に掛かった祠を持ち帰って奉ったのがはじまりで、以来祭礼で使った火を線香で家々に分け与えるようになったそうです。

今年は2月25日の夕方、久礼漁協の代表者が善教寺に集まり、住職さんとともに本堂での読経後、ろうそくの火を浦分多目的集会所に届けました。

その後、漁協関係者やインドネシア人研修生など約20名が4班に分かれて「こめしご~こめしご~」と言いながら路地を歩きます。
その声を聞いた住民さんたちが家から出てきて、火のついた線香を受け取っていきます。

線香の煙は、魔除け、厄除けなどの御利益があるそうで、玄関や仏壇などにお供えするそうです。
漁師町に残る文化は今なお次の世代に継承されています。

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