中土佐町重要文化的景観TOP PAGE

文化的景観とは、地域における人々の生活、または、生業や地域の風土によって形成された景勝地のことです。特に重要なものは文化財保護法に基づき、国(文部科学大臣)が選定したものを重要文化的景観といい、平成29年2月9日現在、全国で51件の重要文化的景観が選定されています。その中の2つが中土佐町久礼と大野見地区にあります。

久礼の港と漁師町の景観

中土佐町久礼地区/平成23年2月7日選定

久礼の港は中世から近代にかけて、四万十川流域を中心に各地で生産された物資を関西方面へと搬出するとともに、他の地域から物資や情報を得る重要な拠点港でした。特に、近世初頭には港湾機能に重点を置き、城館や家臣の居住地がつくられ、現在の景観の基となる小規模な都市が形成されました。
水切り瓦や土佐漆喰を使った建物が久礼には残り、夏の暑さや高い湿度、台風の風雨にさらされた暮らしの名残を見ることができます。カツオ漁とともに発展した漁師町には家屋が密集し、玄関脇の流しで魚をさばく人々の暮らしが今も息づいています。

四万十川流域の文化的景観 上流域の農山村と流通・往来

中土佐町大野見地区/平成21年2月12日選定、平成23年2月7日追加認定

日本最後の清流といわれる四万十川上流域に位置する中土佐町大野見地区は、標高300mの高原台地に広がり、地域を貫くように流れる四万十川本流に数々の支流が流れ込んで、美しい渓流を形成しています。大野見地区は、この川の流れに沿って水田が発達し、農林業が盛んに行われてきました。かつて森林は杣人や木挽きによって伐採された木材は、四万十川やその支流を利用して流し、陸路も使い久礼まで運ばれ、関西などに輸送されていきました。
また、大野見地区には、四万十川本流全体で12カ所見られる堰のうち、6カ所が集中しています。これは、藩政時代から繰り返されてきた開墾と、新田開発のための灌漑工事の遺構です。